「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」開催‼
- 2021.04.21
- その他
メトロポリタン美術館といえばだれもが耳にしたことがあるのではないでしょうか。アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンで1870年に開館された世界最大級のアートコレクションを誇る美術館で、世界三大美術館のひとつと言われています。
メトロポリタン美術館はコレクションの幅が極めて広く、あらゆる時代や地域・文明の作品、さらには様々な技法や分野のアート作品を収集しています。アート界で特に有名なゴーギャン・ゴッホ・モネ・ルノワール・バジールなどの画家の作品はもちろん、企画展も多方面に渡って充実しています。アジア美術の中には仏像や屏風、葛飾北斎の絵をはじめ、日本のアートも含まれています。2019年には源氏物語の特別展The Tale of Genjiが開催されたこともありました。
そして今回、西洋絵画コレクションから65点が来日する展覧会「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」が、大阪市立美術館と国立新美術館で開催されることになりました。大阪展は2021年11月13日から22年1月16日に、東京展は22年2月9日から5月30日に開催される予定です。出品作品の内の46点は日本初公開となるなど、見逃せない内容になっています。
内容を一部紹介すると、メトロポリタン美術館所蔵のラファエロ、ティツィアーノ、カラヴァッジョ、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール、レンブラント、フェルメール、マネ、モネ、ルノワール、ゴッホなどの名作が展示され、ルネサンスから19世紀までの西洋絵画史500年の流れをたどることができるものとなっています。
メトロポリタン美術館といえば、没入型のバーチャルアート体験サービス「The Met Unframed」をリリースしたことでも話題になりました。現在はサービス終了してしまいましたがご覧になった方も多いのではないでしょうか。
アメリカの大手電気通信事業者・ベライゾンと連携して提供されたこのサービスは、メトロポリタン美術館所蔵の膨大なコレクションの中からエジプト美術「デンドゥール神殿」やゴッホの名作をはじめ、ジャクソン・ポロックやマーク・ブラッドフォード、カーメン・エレーラなどの現代アーティストによる作品など、50点近くの作品を厳選し、10以上のバーチャル・ギャラリーで展示されました。また、4Gまたは5Gのスマートフォンを用いてゲームをプレイすることで、展示作品の拡張現実(AR)バージョンを自宅に展示することができるなど画期的なものでした。
このサービスは、今までのように美術館に足を運びにくくなったコロナ禍において人々とアートを結びつける希望を見出すものであったと思います。このコロナ禍で、アートの必要性がより感じられたのではないでしょうか。事実として「The Met Unframed」には、メトロポリタン美術館長のアートを発信したい、アートを求める人々とアートを結び付けたいという強い想いが込められているそうです。
このようなアートへの積極的な試みが今回のメトロポリタン美術館展をより楽しみにさせてくれました。積極的に発信する力とそれを求める人々の気持ちがアート界をより活気あるものにしていくことでしょう。アートがいつでも私たちの近くにありますように。
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