コロナ禍におけるギャラリーとアートの現状

コロナ禍におけるギャラリーとアートの現状

奥野ビルギャラリーズART展の新型コロナウイルス対策と対応

奥野ビルギャラリー展においても新型コロナウイルスの影響がありました。
コロナ対策として、マスク着用・アルコール消毒・換気は基本ですが、ギャラリーにおける新型コロナウイルスの影響で特に大きな問題は、3密をさけるため長時間の鑑賞は避けないといけないこと、さらに出品者の在廊ができないことだと思います。
たくさんの情報をもとに自分のペースでじっくりゆっくり作品を楽しんだり味わったり、作品と対話することが難しいうえに作者との対話もできない状況です。アーティストにとっても自らの解説ができず、相互にもどかしい状況になっています。つまり限られた作品の情報を自分で感じ取り解釈しなければならないということです。
しかしその中で得られた作品の良さや自分なりの解釈は、その作品に特別な意味をもたせてくれるかもしれません。自分の目で作品を味わうことを楽しみにインスピレーションを研ぎ澄ませてギャラリーに足を運んでみませんか。アートとの新しい素敵な出会いが待っているかもしれません。

コロナ禍におけるアートの表現

現在コロナ禍でギャラリーの閉鎖が相次いでいます。一時的なものもあれば状況悪化による完全閉鎖も問題になってきています。
ギャラリーとはアート作品を展示及び販売する場所、つまりアートの表現の場、アートと世の中がつながる場所です。私たちはアートに携わる者として今後もギャラリー及びアートの発信をしていきたいと思っています。
その一環としてウェブ上で私たちが素晴らしいと感銘を受けたアーティストならびに絵画を紹介したり、アーティストと作品を求めてくださる方の橋渡しができるように努めたいと思っています。

コロナ禍での日本のアート界の動き

東京都が「文化芸術活動の幅広い支援の拡充」に28億円を計上するなどをはじめ、他県でも文化や芸術、アートというものへの資金対策を示しました。
これはアートの現場で危機が起こっていると同時にアートの必要性が示されているということです。支援される一方でアーティストがアートチャリティをしたり、アーティストからの働きかけも行われています。YouTubeで展示風景を公開したりツイッターでキャンペーンを行う美術館や博物館、オンラインでの映像公開をするアーティスト、開催中止になったイベントの作品をオンラインで販売するイベント団体。
アートに関わる人々が今アートにできること、アートだからできることを考えてアートを守るべく動いているのです。
厳しい状況ではありますが、これほどの動きのある今だからこそできるアートとの関わり方があると思います。今だからこそ、より身近にアートに触れることができるのではないでしょうか。